初の本格国際フォーラムで、多言語アクセシビリティ確保が課題
国立公共資訊図書館(National Library of Public Information、NLPI)は、台湾・台中市にある国家規模の公共図書館。1923 年に台中州立図書館として創設され、現在は地上 5 階・地下 2 階・延床面積 41,797 ㎡を擁する大型施設として、台湾全土の公共図書館サービスの中核を担っている。
2024 年に第 1 回を開催した「Asia-Pacific Public Library Forum in Taiwan(APPLFTW)」を、NLPI は 2026 年 5 月 14 日に第 2 回として再び主催。テーマは「Strategic, Innovation and Future of Reading Promotion(読書推進の戦略・革新・未来)」で、アジア太平洋 8 カ国・地域(韓国・シンガポール・ベトナム・マレーシア・日本・オーストラリア・フィリピン・台湾)から 14 名の専門家が登壇する大型の国際フォーラムとなった。
元 IFLA(国際図書館連盟)会長の Ms. Vicki McDonald AM FALIA 氏、IFLA subject section chair の Takashi Nagatsuka 教授、Chen Zhaozhen 教授らがキーノート・パネルに登壇する一方、参加者は中国語話者が中心。主言語は英語であるため、 英中双方向の通訳・字幕により、参加者全員が等しく内容にアクセスできる体制づくり が、NLPI 事務局にとっての最大の課題となった。多言語イベントの運営ノウハウは多言語会議のコツでも整理しています。
QR コード字幕共有とカスタム語彙表で、論壇を多言語化
NLPI 事務局は Felo Translator アプリを利用するなかで Felo Subtitles の存在を知り、論壇用の多言語字幕基盤として検討。他のリアルタイム翻訳ツールとの違いはWeb会議翻訳ツール比較で整理しています。選定にあたっての決め手は、参加者体験を支える 2 つの中核機能と、運営側の同時並列運用を支える契約構成の 3 点である。
① QR コードでの字幕共有 — 参加者のデバイスに直接配信
会場の参加者が QR コードをスマートフォンで読み取るだけで、英中双方向のリアルタイム翻訳字幕を自分のデバイスで受け取れる仕組み。座席位置に依存せず、大型会場でも参加者全員に等しいアクセシビリティを届けられる。専用機器の配布も不要なため、運営側の準備工数も大幅に抑えられる。
② カスタム語彙表 — 図書館・IFLA 用語を事前登録
APPLFTW・IFLA・subject section chair・AM FALIA など、国際図書館コミュニティの固有名詞や役職名は、汎用翻訳では誤訳が起きやすい。Felo Subtitles のカスタム語彙表機能で図書館業界・IFLA 関連の専門用語を事前登録することで、論壇の文脈に沿った安定した翻訳精度を担保した。多言語字幕を実際に作成する流れは多言語字幕の作成方法で詳しく扱っています。
③ 多アカウント連携での並列運用
14 名の登壇者による複数セッションを 1 日の論壇内で動かすため、運営チーム全体で多アカウントを連携運用できる体制を構築。開幕式・キーノート・分科会・閉幕式まで、運営側の同時並列運用に耐える環境を確保した。Zoom・Teams など Web 会議でも同じ仕組みが使え、詳細はZoom AI 同時通訳の活用で解説しています。
8 カ国・地域の登壇者を、英中双方向の多言語字幕でつなぐ
2026 年 5 月 14 日、NLPI 主催の APPLFTW は予定どおり 9:00 から 17:30 まで、台中本館の国際会議廳および 1 階会議室で開催された。8 カ国・地域 14 名の登壇者によるキーノート・パネルディスカッション・ケーススタディは、Felo Subtitles の 英中双方向リアルタイム字幕 によって、参加者全員に同時提供された。
元 IFLA 会長の Ms. Vicki McDonald 氏や、IFLA subject section chair の Takashi Nagatsuka 教授ら、母語が異なるキーノート登壇者の発言を、参加者は QR コードでアクセスする自分のデバイス でリアルタイムに読み取れる構成を実現。座席位置に依存せず、来場者全員が等しく内容を理解できる多言語アクセシビリティを担保した。英語キーノートを字幕化する具体的な方法は英語会議の字幕ガイドでもまとめています。

また、APPLFTW・IFLA・subject section chair などの固有名詞・専門用語は、事前登録したカスタム語彙表によって安定した翻訳精度を維持。国際図書館コミュニティの文脈を踏まえた翻訳が、論壇全体を通じて参加者の理解を支えた。オンラインセミナーでの多言語対応の流れはオンラインセミナーの多言語対応ガイドもあわせてご参照ください。

